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本21世紀COEプログラムでは、その目的である情報技術の創出に関連した教育プログラムを研究開発と同時に実施することが真の拠点形成に繋がると考え、その実施を計画している。情報科学研究科は、従来、学内の工学研究科、基礎工学研究科、理学研究科に分散していた情報科学技術に関する教育研究組織を改組・再編して平成14年4月に創設しており、その集約的な教官組織によって、
情報およびネットワーク技術に関わるハードウェアとソフトウェア、コンテンツまで、多様な情報メディアを対象に、数学的な基礎理論から先端的な応用技術に至るまで広くカバーする教育を設立以降実施している。また、マ
ルチメディア工学、バイオ情報工学など、先端的な情報技術を基盤とした人間系、社会系との接点に関する教育が展開され、さらに、高度な情報ネッ
トワーク技術に支えられたサイバー社会における社会的な諸問題を扱う講義も行われている。これらは、「研究拠点形成実施計画」に記した本プログラムにおける研究開発内容と非常に深く関係しており、研究科設置以降の教育内容が本プログラムと深く連動する体制が既に確立している。
さらに、各専攻の授業科目については、「専攻基礎科目」と「専攻境界科目」を設け、自専攻の専門的な内容のみならず、他の専攻に関わる境界領域的な内容についても広く学ぶことを課している。このような制度により、情報技術に関して総合的な知見を備えた人材育成を可能にしている。また、本研究科には産業界との連携強化を図るための連携講座[教授2名、助教授
1名で構成]が3講座設置され、企業3社からの客員教官が、教育活動にも積極的に参画している。加えて、後述するように演習科目を充実する種々の企画によって、情報技術に関わる実践的な能力を養うことを目指している。
博士後期課程学生に関しては、本プログラムへの主体的な参画を通じて、国際的レベルで評価される研究成果を挙げ、世界の第一線の研究者としてスタートを切ることを目標とする。一方で、これらの学生には、本プログラムの経費で研究員としての雇用を極力行い、研究活動に専念できる体制を構築する。
また、社会人を積極的に受け入れ、企業での開発ニーズと大学における先端的研究活動の橋渡しの役割を彼らが果たすことを期待しており、そのパ
イプ役を介した技術移転により相互連携が強化される仕組みを築きたい。さらに、大阪大学中之島センター完成後には、同センターで社会人向けの情報技術教育コースを開設し、主に関西地域の産業界を対象として情報技術のより一層の普及を図る。
以上のように、本プログラムと関連して世界に誇れる情報科学技術の教育拠点形成を実現する計画である。以下では、演習科目として企画しているいくつかの計画のなかで二つの計画のみについて概要を記す。 |