ウェアラブルコンピューティンググループ

構成員

ウェアラブルコンピューティングとは

ウェアラブルコンピュータ  朝起きて,朝食を済ませたら,「コンピュータ」を着て...そのような「着る」タイプのコンピュータに関する研究が最近盛んに行われている.このようなコンピュータを利用するコンピューティングスタイルはウェアラブルコンピューティングと呼ばれる.

 「ウェアラブル(wearable)」とは,文字どおり「着ることができる」という意味であり,ユーザはコンピュータを自分の身にまとったまま普段どおりに生活し,必要なときにコンピュータを利用するという使用形態が想定されていることが挙げられる.このような使用形態で,アウトドアも含めたさまざまな状況下における人々の日常生活の中でのコンピュータ利用をサポートすることが目指されている.

 ウェアラブルコンピューティングの具体的例としては,自動車や航空機などの修理工場での作業がよくとりあげられている.工員が自動車の下に潜り込んで修理をしながら,装着したディスプレイで修理対象に関する図面や修理のマニュアルを参照できる.必要な図面やマニュアルを検索するときには,腰のあたりに装着したトラックポイントやボタンなどでコンピュータを操作する.

 旅行ガイドや道案内も重要なアプリケーションの一つである.ウェアラブルコンピューティングによって,旅行先で電子的なガイドブックを見ながら観光したり,地図を見ながら道を歩いたりということが可能になる.海外旅行の際には,翻訳プログラムを駆使しながら外人とコミュニケーションをとることができる.

 満員電車の中でメールやWWWページを読んだり,あるいは,表計算プログラムを動かしながら商談を行うという利用法も有効である.

 現状では,コンピュータをウェストポーチのように腰に巻いたり,液晶ディスプレイを頭からかぶったり,普通よりひとまわり大きな腕時計をつけたりなどと,普通の衣服と比べるとどっしりとした不自由なものを「着る」というスタイルではあるが,今後ウェアラブルコンピューティング技術が発展し,より注目を集めることでウェアラブルな機器が開発されることと考えられる.

研究課題

イベント駆動型アプリケーションプラットホームの実現

ウェアラブルコンピューティング環境では,ユーザは用途に応じて機能を頻繁に変更することが考えられる. そこで,柔軟にかつ容易にシステムを構築,運用できるイベント駆動型ルールを用いたアプリケーションプラットホームの実現を目指す.

情報提示プラットホームの実現

ウェアラブルコンピューティング環境では,ユーザは様々な状況でコンピュータから提示された情報を閲覧する. そこで,状況や機器の接続状態を動的に判断し,ユーザとって知覚しやすい情報提示機器を選択可能なミドルウェアの実現を目指す.

ハードウェアプラットホームの実現

ウェアラブルコンピューティング環境では,ユーザは用途に応じて多種類のセンサを使い分ける. このような多種類のセンサを用途に応じて切り替えられるハードウェアプラットホームの実現を目指す.

光学式シースルー型HMDの視認性向上の実現

ウェアラブルコンピューティング環境で一般的に使用される光学式シースルー型HMDは非常に読みとりづらい. そこで,読みとりづらい原因を明らかにし,視認性の向上を実現する.

装着型センサを用いた経路推薦機構をもつナビゲーションシステムの構築

従来のナビゲーションシステムはシステム利用者の意図のみを考慮しており,アミューズメントパークなどにおいて 「特定のアトラクションへの集中回避」といった運営者の意図を考慮できなかった. そこで,装着型センサを用いて参加者の状況を把握して運営者側の意図を満足する経路推薦ナビゲーションシステムを構築する.

装着型センサを用いた行動認識システムの構築

装着可能な小型センサを用いて人間の動きを認識する行動認識ステムがある.しかし,消費電力の削減,認識精度の向上,認識可能な行動の多様化,システム構築コスト削減などの課題が存在する. 本研究ではこれらの課題を様々なアプローチで解決する.

主な研究業績

論文

国際会議

国内学会(抜粋)